セキュリティ要件

セキュリティ要件 #

Pandion Ltd. での最低限のセキュリティ要件について説明します。

基本原則 #

セキュリティファースト #

  • セキュリティは後から追加するものではない
  • 設計段階からセキュリティを考慮
  • コストよりもセキュリティを優先

多層防御 #

  • 単一の対策に依存しない
  • 複数のセキュリティ対策の組み合わせ
  • 各層でのセキュリティ確保

認証・認可 #

パスワードポリシー #

  • 最小長: 12文字以上
  • 複雑性: 大文字、小文字、数字、記号を含む
  • 変更頻度: 90日ごと(ただし、漏洩時は即座に変更)
  • 履歴: 過去5回のパスワードは再利用不可

多要素認証(MFA) #

  • 必須サービス: メール、クラウドサービス、VPN
  • 推奨方法: 認証アプリ(Google Authenticator等)
  • バックアップ: 復旧コードの安全な保管

アカウント管理 #

  • 最小権限の原則: 必要最小限の権限のみ付与
  • 定期的な見直し: 四半期ごとの権限確認
  • 不要アカウントの削除: 退職時は即座に無効化

データ保護 #

機密情報の分類 #

  • 公開: 一般に公開可能
  • 内部: 社内でのみ共有
  • 機密: 限定的なアクセス
  • 極秘: 最高レベルの保護

暗号化 #

  • 保存時: 機密データは暗号化して保存
  • 転送時: HTTPS、VPN、暗号化メール
  • バックアップ: 暗号化されたバックアップ

データの取り扱い #

  • 最小化: 必要最小限のデータのみ収集
  • 目的外利用の禁止: 収集目的以外での利用禁止
  • 保存期間: 必要期間のみ保存、期限後は削除

ネットワークセキュリティ #

ファイアウォール #

  • 基本設定: 不要なポートは閉じる
  • アプリケーションレベル: アプリケーション単位での制御
  • 定期的な見直し: 設定の定期的な確認

VPN #

  • リモート作業: 外部からのアクセスはVPN必須
  • 暗号化: 強力な暗号化プロトコル使用
  • アクセス制御: 必要最小限のアクセス権限

ネットワーク監視 #

  • ログ記録: アクセスログの記録と保存
  • 異常検知: 不審なアクセスの監視
  • 定期監査: ネットワーク設定の定期確認

ソフトウェアセキュリティ #

脆弱性管理 #

  • 定期的なスキャン: 月次での脆弱性スキャン
  • パッチ適用: セキュリティパッチの迅速な適用
  • 依存関係管理: ライブラリの脆弱性監視

セキュアコーディング #

  • 入力値検証: すべての入力値を検証
  • 出力エンコーディング: XSS対策の実装
  • エラーハンドリング: 情報漏洩を防ぐエラー処理

コードレビュー #

  • セキュリティ観点: セキュリティ脆弱性の確認
  • 自動化: 静的解析ツールの活用
  • 知識共有: セキュリティ知識の共有

物理的セキュリティ #

デバイス管理 #

  • 画面ロック: 自動ロック機能の有効化
  • デバイス暗号化: フルディスク暗号化
  • 紛失・盗難対策: リモートワイプ機能の準備

オフィス環境 #

  • 物理的アクセス制御: 必要最小限のアクセス
  • 書類の管理: 機密書類の適切な保管
  • 廃棄処理: 機密情報の適切な廃棄

インシデント対応 #

準備 #

  • 対応計画: インシデント対応計画の策定
  • 連絡先: 緊急時の連絡先リスト
  • エスカレーション: エスカレーション手順の明確化

対応手順 #

  1. 検知: インシデントの早期検知
  2. 封じ込め: 影響範囲の特定と封じ込め
  3. 根絶: 脅威の除去
  4. 復旧: システムの復旧
  5. 再発防止: 対策の実施と改善

記録・報告 #

  • インシデント記録: 詳細な記録の作成
  • 分析: 原因分析と影響評価
  • 改善: 再発防止策の実施

コンプライアンス #

法的要件 #

  • 個人情報保護法: 個人情報の適切な取り扱い
  • 業界規制: 業界固有の規制への対応
  • 国際規格: ISO27001等の規格への準拠

監査 #

  • 内部監査: 定期的な内部監査の実施
  • 外部監査: 必要に応じて外部監査
  • 改善: 監査結果に基づく改善活動

教育・訓練 #

セキュリティ教育 #

  • 新入社員: 入社時のセキュリティ教育
  • 定期研修: 年次でのセキュリティ研修
  • 最新情報: 最新の脅威情報の共有

意識向上 #

  • フィッシング訓練: 定期的なフィッシング訓練
  • インシデント共有: インシデント事例の共有
  • ベストプラクティス: セキュリティベストプラクティスの共有

継続的改善 #

評価・見直し #

  • 定期的な評価: 四半期ごとのセキュリティ評価
  • 脅威の変化: 新しい脅威への対応
  • 技術の進歩: 新しいセキュリティ技術の導入

改善活動 #

  • セキュリティ強化: 継続的なセキュリティ強化
  • プロセス改善: セキュリティプロセスの改善
  • ツール導入: 新しいセキュリティツールの導入